二十四節気

 

大暑
<7月23日>

たいしょ
二十四節気のひとつ。太陽暦では7月23、4日頃にあたる。夏の絶頂期で「盛夏」や「酷暑」も一般的に大暑という。

 

七十二候・花の七十二候

 

桐始結花
<7月23日〜28日頃>

きりはじめてはなをむすぶ
七十二候のひとつ。青空に鷹の舞う下に蓮の花びらが散って、桐が黄白色の花を咲かせる。この桐は、アオギリ科の落葉高木で幹が青く葉が桐に似ているからこの名があり、漢名の「梧桐」の字を用いることが多い。中国では鳳凰の棲む幸運の樹とされる。家具や建具によく用いられ、身近な生活に役立っている。

 

 

槿花朝咲
<7月23日〜28日頃>

むくげのはなあさにさく
花の七十二候のひとつ。開花時期は6月下旬頃〜10月中旬頃。中国・インド原産。 日本の古い文献の『新撰字鏡』に「木槿 保己 又保己乃加良 又彌夫利」とあるから、平安時代に渡来していたらしい。漢方では、この白花の蕾を乾燥したものを「木槿花」と称し、胃腸カタル腸出血、下痢、嘔吐などの治療に用いる。

 


 

土潤溽暑
<7月29日〜8月2日頃>

つちうるおいてじょくしょす
七十二候のひとつ。土地が湿潤で、しばしば大雨が降ることもある。この頃暑さも峠で、猛暑、酷暑、炎暑の日々を迎える。古歌では暑さを歌に詠むよりは、涼しさを詠うほうが多いのは、疎ましさを避け、心地よさを言おうとする人情からであろう。汗の出る不快指数の上がるいやな季節である。

 

 

葛花絡蔓
<7月29日〜8月2日頃>

くずのはなつるにからまる
花の七十二候のひとつ。開花時期は8月中旬頃〜9月下旬頃。秋の七草のひとつ。まわりの木々をつるでおおってしまう程の生命力があり、ひと夏で10mほどに生長する。つる植物の葛は、「葛」の字のもうひとつの読み方「かづら」で表現される。花は下の方から咲いていく。

 


 

大雨時行
<8月3日〜7日頃>

たいうときどきおこなう
七十二候のひとつ。夏の季節風は高温多湿で、しばしば大雨が降ることが『礼記』に記され、日本ではとくに雨が多い。昼過ぎ、にわかに降り出す夕立にも暑さは去らず、鳴きやまぬ蝉しぐれにさえ汗がにじむ。夕立は、雲が急に立ちこめて短時間に激しく降る大粒の雨で、多くは雷鳴をともない、午後から夕方にかけて降る。

 

 

芙蓉晩酔
<8月3日〜7日頃>

ふようおそくによう
花の七十二候のひとつ。開花時期は7月下旬頃〜10月上旬。中国西南地方、あるいは東アジア原産ともいわれ明らかではない。中国では芙蓉は、蓮の花をさし、花木の芙蓉は木芙蓉の字をあてている。日本への渡来ははっきりしていないが、四国や九州の南部、沖縄などの暖地の海岸に近い地域に自生しているのが見られる。